2010年04月16日

村木裁判6

4月15日の大阪地裁公判

(江川紹子氏ツイート転載開始)

大阪地裁なう。なぜか今日は、傍聴券が必要というので、並ぶ。けど、ポツポツ雨が降ってきたので、屋根があるとこに避難。やだなあ、傘持ってないのに

郵便不正事件の公判:村木厚子厚労省元局長への被告人質問続き。弘中弁護士が検事が交代した後の取り調べ状況を聞く。二人目は、国井検事。偽証明書を作った上村被告を取り調べ、村木被告の指示を”自白”させた検事だ。その”功績”を買われ、”大本命”の村木被告の担当になったのか

国井検事は、担当して初日に「この事件はこういうことなんだよ」と行って、凜の会が設立された経緯から、政治家に頼んで公的証明書を入手しようとしたいきさつ、村木被告の指示、上村被告による偽造の経緯などを詳しく語って聞かせた、とのこと。

国井検事が事件の”全貌”を一方的に語るのを聞いて、村木被告は「そういうストーリーになっているのかと思った」とのこと。その後も、国井検事は、他の人の調書を持ち込んで、「○○はこう言ってるよ」と詳しい話を語って聞かせ、村木被告の話はほとんどメモもとらなかった

国井検事は取り調べ2日目、調書を事務官に口述筆記させた。内容は<私は上村さんに大変申し訳なく思っています。私の指示が引き金で、このような事件が起きてしまいました……大変責任を感じています>。「この調書にサインしますか」と聞かれたので「できません」と村木被告は断る

署名を断った理由について、村木被告は「内容が抽象的で、何について私が責任を感じているのか、なんとでも読める内容で、嫌らしく感じたので、サインできませんと申し上げました」と説明。「まったく言ってもいないことでしたし、罠にはめられているような感じがした」と語る

国井検事からは、「あなたが嘘をついているか、他の全員が嘘をついているかのどちらかだ」と言われた。さらに「ノンキャリは汚い仕事ばかりさせられている。ノンキャリは上司の言うことは絶対で、仕事が嫌でたまらない」とも言っていた。ノンキャリアの方に失礼だと思った、と村木被告

「議員さんの紹介があっても、団体の方が訪ねてこられても、私たちがやることは同じです」と説明したが、国井検事は「違う。団体が訪ねて行ってもやらない」と言い張った。呆れて「この人は、どこでこういう思いこみを持つようになったのかな」と思った、と村木被告。

私(江川)が想像するに、検察庁、もしくは国井検事自身がそういう体質(キャリア=検事がノンキャリ=副検事を見下したり、政治家と一般人で対応を変える)なので、村木被告やその職場に、その体質や構図を当てはめたのかも

その一方で、国井検事は毎日現れて「否認していると裁判で厳しい結果が出る。僕は村木さんのことが心配だ」などとも言っていた。国井検事は「非常に思いこみが激しく、信頼関係を作るのは無理だな」と感じた、と村木被告

遠藤検事の取り調べの時から、自分は「記憶にないこと」「と「絶対ありえないこと」をきちんと分けて述べたのに、調書では全然それを分けてくれなかった。たとえば、会った記憶はまったくないが、たくさんの方に会っているので、絶対に会ったことはないない断言はしなかった

なのに、断言したように書かれたので、だんだん不安になった。どこかで罠にはめられているんじゃないか、と思った。っているのに、会ってないと断言している私は嘘つきだと後でされるんじゃないかと、と村木被告は当時の不安な胸中を語った

弁護人の質問に続き、村木被告に検察官が質問。捜査段階での検事の取り調べ状況をさんざん聞いてきた後だけに、「検察官の白井から伺わせていただきます」と丁寧すぎる口調が、なんとも奇妙に感じられる。

検察官「検事の取り調べに暴行、脅迫はありませんでしたね」 村木「遠藤検事は多少声が大きくなることはあったが、肉体的な暴力はありません。国井検事は『裁判で戦うと重い罪になる』と言っていましたが、これは脅迫じゃないでしょうか」

国井検事が、村木被告が自分の責任を認めているような調書を作ろうとしたことについて「二日間やりとりして、どこからこんなものが出てくるんだろうと呆れた。失礼かもしれないが、新聞に『責任を認めた』と発表するためじゃないかということが、頭をよぎりました」と村木被告

「何らかの責任は感じてないのか」と検察官。村木被告は「自分がいた組織に自分がいた間に起きたことなのでそのことの責任は感じる。2人の検事には『管理責任がある』と言われたが、だからこそ真実は何があったのか明らかにしなければ、再発防止もできないと思う」と

検察官は「障害者自立支援法は与党だけで何とかなるわけではなく、野党にも賛成してもらいたいのでは」と、あくまで動機は同法を通すためという筋書きにこだわる。村木被告は「賛成してもらうのは、案があってのこと。でもその時期は(法案の骨格ができる)それ以前の段階……

(既存の障害者支援制度のための)お金の調達をしていた。財務省と財務省に圧力をかけていただける与党の先生とお話しているのが当時の状況でした」と。野党議員にも法案に賛成してもらうために不正な要求にも応えた、という検察側のストーリーを完全に否定した

村木被告は、保釈翌日に記者会見でマスコミの取材に応じた。検察側は事件関係者への接触を禁じた保釈条件に触れ、「TVカメラに写るのはまずいと思わなかったのか」と質問。村木被告が、報道を通じて自分の主張を関係者に伝え、話を合わせるよう圧力をかけた、と主張したいらしい

さらに検察官は、厚労省関係者が村木被告に接触したり、傍聴に来ているのではないかと質問。同省が組織ぐるみで村木被告を庇い、事実の隠蔽に動き、そのために関係者が公判で検察官調書と異なる証言をするようになったのであって、調書の方が信用性がある、と主張するようだ

「ありうるが記憶にないこと」と「絶対にありえない」ことを区別して語る村木被告に対し、裁判長は「凜の会の倉沢さんにあなたが公的証明書を渡すことはどうなのか」と質問。村木被告は「絶対にありません。あれば非常にイレギュラーなことなので記憶に残る」と断言した

この日も、20本以上の供述調書が「非供述証拠(証拠物)」として採用された。供述証拠なのに、「非供述証拠」とされる矛盾。しかも、供述証拠は採用されれば、公開の法廷で要旨が告知されるば、証拠物の場合、それもない。どういう供述が証拠採用されたのか、傍聴人が確認できない
(転載終了)

posted by imajin at 19:58| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: